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introduction
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1978年 ―――
東京 小平に障害のある子どもの放課後を支援する活動が生まれた。

はじめに introduction

東京都小平市にあるゆうやけ子どもクラブは、今から40年以上前の1978年に、放課後や夏休みに子どもの活動場所が欲しいという親の切実な願いで誕生した。全国でも放課後活動の草分け的な存在だ。

ゆうやけでは、小学生から高校生までの子どもたちが共に放課後を過ごす。知的障害、発達障害、自閉症など、障害はさまざまだが、遊びや生活を通して、子どもたちの内面に迫る活動を創り上げてきた。


 

カメラは、クラブに通う子どもたちに寄り添う。自分の気持ちをうまく表現できないガク君。積み木に夢中になって子どもたちの輪になかなか入ることができないヒカリ君。音に敏感すぎるカンちゃんは、ずっと給湯室にこもっている。スタッフは子どもたちを全身で受け止める。カメラは、そんな彼らが時間をかけてゆっくりと変っていく姿を追いかける…。

子どもたちにとって大切なことは何か。映画は、ゆうやけ子どもクラブでの子どもたちの時間を描き、問いかける。

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いろとりどりの子どもの世界

​ツクちゃんは、指導員の村岡さんと電話注文ごっこをするのが好きだ。ゆうやけに通うたびに注文用紙を作って持ってくる。
「もしもし、ドンキホーテですか?水風船とバルーン風船、水鉄砲とシャボン玉とおもちゃとラジカセと…ありますか?」

ユウト君は、真冬の公園でダンゴ虫を探すと言ってきかない。
「ダンゴ虫や~い。どこだ?」指導員の井原さんは、集合時間ギリギリまでユウト君につきあって一緒に探すと、そこには…。子どもの探究心には限りがない。そしてそれにトコトンつき合う指導員たち。

​映画では、個性豊かな子どもたち、それぞれの世界を丹念に描く。障害者と健常者という区切りをつけずに、まずは、一人ひとりの子どもの世界を味わって欲しい。心のバリアを取り払うきっかけになれば。監督の井手は、そんな願いを込めて本作をつくった。

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“ゆうやけ”という大きな家族のものがたり

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映画では、放課後や夏休み、冬休みの子どもたちの時間という日常を描くとともに、親子が参加する運動会や父母会の活動にもカメラを向けている。運動会、買い物競争で弾ける笑顔の母親たち。

障害のある子どもやその家族は、地域の中でともすれば孤独になりがちだ。子育ての悩みを一人で抱え込む母親もいる。ゆうやけ子どもクラブでは、保護者どうし、そして職員と保護者が緩やかに繋がる家族のような関係を目指してきた。

ゆうやけの活動は、地域社会で今見失われている人と人との繋がり、関係性についても考えさせられる。


 

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ゆうやけ子どもクラブ

ゆうやけ子どもクラブは、1978年6月17日の土曜日の午後、障害のある子ども4人とボランティア数人が「遊びの会」を行なったことをきっかけとして発足した。当時は、障害のある子どもにも学校教育がようやく保障されるようになったばかり。放課後や夏休み期間中に、遊び・生活を中心とした活動を行なって、子どもたちの成長を促そうとすることは、たいへん勇気のいることだった。年輩の親からは、「若い親を甘やかすな」と苦情を言われた。市に補助金を求めにいくと、「学校に通っているのに、どうして放課後までお金を出す必要があるのか」と返された。だがゆうやけのスタッフや保護者は、子どもの権利や発達に照らして、障害のある子どもにも放課後活動は必要だということを、実践をしながら社会に訴えていった。

ゆうやけ子どもクラブの活動は、何よりも、子ども1人ひとりを深く理解するところから始まる。そして、子どもにとって「楽しい活動」をつくり出して、それを仲立ちにしながら、他者と関係をつないだり、子どもの内面世界を広げたりしようとする。さらには、保護者や職員などの大人たちは、温かな家族のような関係をつくっていくことをめざしてきた。


 

村岡真治 ゆうやけ子どもクラブ代表

1958年、山口県出身。上智大学外国語学部卒業。
1978年、ゆうやけ子どもクラブが発足したとき、
学生ボランティアとして参加。

現在、ゆうやけ子どもクラブ代表、
障害のある子どもの放課後保障全国連絡会(全国放課後連)副会長。

著書に、『ゆうやけで輝く子どもたち』
『揺れる心が自分をつくる』
『まるごと入門  障害児の人格を
 育てる放課後実践』。

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登場人物・団体
about

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放課後デイサービスという国の制度

2012年から「放課後等デイサービス」という国の制度が始まった。これは、障害のある子どもの放課後活動の制度化を求めて署名11万8000筆が集った国会請願の採択など、全国の関係者による運動が実ったものだ。ゆうやけ子どもクラブの3つの事業所も2013年からこの制度で運営されている。

制度が施行されて以来、障害のある子どもの放課後活動の場は爆発的に増えている。(現在、事業所1万3千か所、利用者20万人)ただし、制度の仕組みの不十分さもあり、「利潤を追求し、支援の質の低い事業所が増えている」(2017年、財政制度審議会資料)などの問題もある。一方、子どもの成長のために必要な時間や人員を確保しようとすれば事業所は赤字運営に陥ってしまう。そのため、事業所の財政的な格差の2極化が進んでいる。こうした状況が続くと、子どものために、必要な時間や人員を確保した活動をめざす、ゆうやけ子どもクラブのような事業所は運営が成り立たなくなって存続できなくなるという心配もある。

about
staff
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スタッフ
staff

監督・製作・撮影 井手洋子(いで・ようこ)

1984年より映像製作の仕事を始める。羽田澄子監督の「安心して老いるために」「歌舞伎役者・片岡仁左衛門」などに助監督として参加後、フリーランスの映像ディレクターとして岩波映画製作所、桜映画社などで仕事をする。布川事件を14年間追いかけたドキュメンタリー「ショージとタカオ」(自主映画作品)は、2011年度文化庁映画賞 文化記録映画部門大賞、2010年第84回キネマ旬報ベストテン文化映画部門第1位、2011年度第66回毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞、2011年釜山国際映画祭アジア部門最優秀ドキュメンタリー賞、ドバイ国際映画祭ベストヒューマンライツ賞など国内外で高い評価を得た。著書に「ショージとタカオ」(文藝春秋社)「女性が拓くいのちのふるさと海と生きる未来」(共著 昭和堂)
 

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撮影 中井正義(なかい・まさよし)

かれこれ40年以上、フリーで撮影を続けている。「ル・マン24時間レース」「パリ・ダカールラリー」「F-1グランプリ」等のモータースポーツから文化庁の伝統工芸記録映画、劇映画まで、ジャンルを問わず作品に参加。最近作は自主制作「ありがとう」の40年後の母のインタビュー映像「石川家の恵美子さん」。

整音 遠藤春雄(えんどう・はるお)

1978年スリーエー工房入社。以来、音響エンジニア、音響効果、制作ディレクターを歴任。主な作品NHKドキュメンタリー作品「歌舞伎を救った男-フォービアン・パワーズ-」(音響効果) 民放番組「海底楽園物語」「さかなのきもち」CS番組 「甦る!!昭和のテレビヒーロー」(音響効果・制作ディレクター)劇場公開映画「小さな町の小さな映画館」(音響効果)「サンタクロースがやってきた」「旅する映写機」「まわる映写機めぐる人生」

題字 永野徹子(ながの・てつこ)

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ゆうやけ子どもクラブに指導員として長年関わりながら、子どもの造形教室を主宰する経験を経て、2014年から自身の作品制作を始める。鳥や植物をモチーフにした作品が多く、磁器の上絵付け、陶芸、切り絵、コラージュ、版画など幅広いジャンルの作品を展開。また、各地で子どもや障害児・者へのワークショップや美術講師をするなどして、フリーのイラストレーター・造形作家として活動する。雑誌「みんなのねがい」(全障研出版部)では、ゆうやけ子どもクラブで起こる出来事をマンガエッセイ「てつこのぽけっと」にまとめて2010年から2年にわたって連載。ウェブページ上のイラストも永野作。 https://www.instagram.com/tetsukonagano/

ウェブデザイン 土屋トカチ(つちや・とかち)

1971年生まれ。映像グループ・ローポジション所属。映像制作と並行して、デザインを学ぶ。「飯舘村の母ちゃんたち 土ととに」(16年/古居みずえ監督)の宣伝・ウェブデザインを担当。監督作は「フツーの仕事がしたい」(08年)「経年劣化」(13年)。最新作「アリ地獄天国」(19年)を発表。
https://www.lowposi.com/

編集 大川景子(おおかわ・けいこ)

諏訪敦彦監督『ユキとニナ』(09)に編集助手として携わる。その後、筒井武文監督『自由なファンシィ』(14)、杉田協士監督『ひかりの歌』(19)等に編集スタッフとして参加。監督作に米国生まれの日本文学作家、リービ英雄のドキュメンタリー映画「異境の中の故郷」(13)。その他に、こどもの自主性を尊重した映画作りのワークショップ「こども映画教室」に2010年よりスタッフとして参加している。

音楽 芳賀一之(はが・かずゆき)

1982年生まれ。英国リーズ音楽大学にてジャズドラム・作曲を学ぶ。帰国後、舞台音楽を中心に活動。劇団銅鑼、劇団仲間、サインアートプロジェクト・アジアン、tant-tanz、等に作曲・音楽監督として携わる。2016年に別役実フェスティバルにLAVINIAの一員として参加。後のコンサート「別役実を歌う」でも楽曲が選出される。ナビスコ、SUBWAY、龍角散、BOSE x Audi A1、YANASE、FINE VISUAL、大塚製薬、東京ドームホテル、ANA、等CM楽曲も提供。 https://kazuyukihaga.com/

 

宣伝デザイン 成瀬慧(なるせ・けい)

日本映画学校(現・日本映画大学)を中退後、アートディレクター塩澤文男に師事。その後、映画の広告デザインで活動し、多数の映画ポスターを手掛けている。

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監督・製作:井手洋子/撮影:中井正義・井手洋子/編集:大川景子/整音:遠藤春雄/音楽:芳賀一之/題字:永野徹子
企画:「ゆうやけ子どもクラブ!」上映実行委員会/製作:井手商店映画部/配給:井手商店映画部・ピカフィルム

2019年/日本/カラー/DCP/112分

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「子は授かりもの」といいますが、ぼくは「授かる」というのは、自分のなかに子どもの価値観をプレゼントされることだと思います。

『ゆうやけ子どもクラブ!』必見です!

本橋成一(映画監督・写真家)

子どもたちひとりひとりの顔が声が、あざやかな色のように目に飛び込んでくる!

みんなですごすってなんてステキなんだろう。画面にくぎ付けになり、「障害」という言葉を思い出したのは全部見終わったあとだった。

香山リカ(精神科医)

ひと筋縄では対応できない子どもたちへの職員の方々の「無償の愛」にこころ震える。

こういう職員さんたちにこそ補助金を出してほしい。ますます不寛容になっていく、わたしたちのこの国。問題の根は深い。たくさんの方の心に届きますように。

木内みどり(俳優)

永遠の経済成長を夢見る日本社会では

型にはまった人間を育てること以外の教育は

生産性がないとみなされることの意味が問われている、そう思いました。

さまざまな障がいのある子どものための放課後活動の場「ゆうやけ子どもクラブ」。映画はその日々を丁寧に追う。指導員たちは、家族のような愛情をもって子どもたちを受け止め、ひとりひとりを深く理解しようと努力しながら、ゆっくりねばり強く心と心のやり取りを続けていく。その中で着実に変化し成長していく子どもたち。その変化と成長を映像は確実に捉えている。人は人の中で育つということを教えてくれる映画である。

前川喜平(現代教育行政研究会代表・元文部科学事務次官)

子どもが見つめているものに目を注ぎ、子どもが聴いている音や声に耳を澄ます。動かない子どもを急かさずに待ち、動き回る子どもを制することなく見守る。ここには、そんな「教育の原点」がありました。「ゆうやけ子どもクラブ」の存在を知った幸せを思います。井手洋子監督、この映画をありがとう!

渡辺一枝(作家)

松林要樹(映画監督)

色々な子どもに出会えます。

それはもう本当に色とりどりで、映画を観ている間、ずっと笑みが溢れ続けます。

その色を、より鮮やかに輝かせようと大人が走りまわります。

この世界がもっとカラフルになればいいなぁ。

谷ぐち順(レスザンTV主宰、フォーク・シンガーで介助者)

外に出て、風を感じて、花の匂いや寒さ、暑さ、五感で自然を感じている子どもたちの姿、とても心に残りました。子どものいる人、いない人、全ての人に観てほしい。(40代 女性)
 

 

いろとりどりの個性にこんなにもあたたかく寄り添ってくれる場所は、現代社会にはなかなかない。(30代 女性)

心揺さぶられる映画でした。多様性とかバリアフリーとか、ほんとうはこういうことだとわかる。今とても必要な映画だと思います。 (50代 女性)

職員の方が子どもを追いかけて走るシーンが沢山あったので、とても大変そうだと改めて感じました。 日本や世界の色々な人にみせたいです。(10代)

自分の子どもを愛せない親たちにもぜひ見てもらいたい。(50代)

町の中にゆうやけの子どもが溶け込んでいる姿がダイバーシティ(多様性)を思わせた。(20代)

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私含め、まてない親、大人、先生が増えてます。まつことの大切さ、ありますね。今の時代だからこそ伝えなくてはいけないメッセージがあります!(40代 女性)

一般試写会の感想

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子ども達は、遊びを通して多様な関係の中でこそ、豊かに育ってゆく。そのことを改めて思い返させてくれる映画だった。それにしても、こんなに高い質をもった指導員をよく確保してこられたものだと思う。途中、国の制度変更で思わぬ経営危機に直面する場面が出てくるが、このとき使われる「支援」という一見きれいな言葉の本当の意味が見えたような気がした。

遠藤 滋(記録映画『えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋』主人公)

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上映情報  theater

自主上映会

東 京

メイシネマ上映会 2023年晩秋
井手洋子監督追悼上映会

■ 日 時       2023年12月3日(日) 開場11時30分〜

①12:00 『ショージとタカオ』(2010年/158分)
 

​②15:10 『ゆうやけ子どもクラブ!』(2019年/112分)

​③17:30 『結城紬 本場結城紬保存会のわざ』(2022年/47分)

東京都江戸川区東小岩3-6-9(小平駅南口より徒歩15分)

本年8月に亡くなられた井手洋子監督の3作品を上映。

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■ チケット ①または② 各1,000円  ①と② 2作品般 1,800円 ③無料

       中学生以下 無料

■ 主催   メイシネマ上映会  03-3659-0179

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上映会を開きませんか?

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あなたの地域で映画「ゆうやけ子どもクラブ!」の上映会を開いてみませんか?

みんなと一緒に観て、考え、語らえば、新しい人やグループとの出会い、コミュニケーションが生まれる機会にもなります。

2019年5月に「ゆうやけ子どもクラブ!」の完成記念試写会を地元小平市で開催。参加者からは上映後に、さまざまな感想や意見が寄せられました。

 

障害のある子どもを持つお母さんからは、「思春期を迎えた兄が、障害のある弟を避けるようになってきた。映画に登場する、時間をかけてゆっくりと変っていく子どもたちの姿を、うちのお兄ちゃんや普通学校に通う子どもたちにも見せたい」と語りました。

障害のある子どもの放課後活動について一般にはまだまだ知られていません。「ゆうやけ子どもクラブ!」を上映して、こうした活動があることを多くの人に知らせてもらえたら幸いです。初めての方でも上映会を開くことができるようにサポートします。気軽にお問い合わせください。

 

お問い合わせ・申し込み先

井手商店映画部  

〒151-0064  渋谷区上原3-25-3
Eメール:idesho41ko@gmail.com 電話:03-6383-4472 ファックス:03-6383-4627

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